Curtis’s Botanical Magazineにヒゼンマユミに関する論文が掲載されました
研究・教育活動
2024.01.10
キュー王立植物園が1787年から現在まで出版を続けている、Curtis’s Botanical MagazineにヒゼンマユミEuonymus chibae Makinoに関する紹介論文が掲載されました。ヒゼンマユミは最大12mと、ニシキギ属でもっとも高い木になる種で、日本と韓国のごく限られた自生地に分布します。小石川植物園には、正門を抜けてすぐ左に大きな株が3本あり、毎年冬に見ごたえのある果実をつけています。
ヒゼンマユミは、1906年に小学校教諭であった千葉常三郎が長崎県の城山にて発見し、牧野富太郎に送られ、記載されました。中国に産するE.nitidusと同種とされることもありますが、花の色が異なること、果実のかたちや色が異なることから、独立種とすべきだと考えられます。
本稿には、紹介文の他、キュー王立植物園の公式画家である山中麻須美氏が描かれた美しい水彩画に加え、当園の竹上美菜子特任専門職員による精巧なペン画が掲載されています。
論文はこちら(オープンアクセスです)